2023年10月11日に史上初、全八冠制覇を達成した藤井聡太八冠が、幼少期にモンテッソーリ教育を受けていたことは有名です。
モンテッソーリ教育は、医師であり、教育家でもあったマリア・モンテッソーリ博士が考案した教育法です。
「自立していて、有能、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間を育てる」ということがモンテッソーリ教育の目的となっています。
具体的に、どんな教育方法なのか、モンテッソーリ教育において、おすすめのおもちゃについても紹介していきます。
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藤井聡太八冠が学んだモンテッソーリ教育とは?
モンテッソーリ教育は、藤井聡太八冠が幼少期に受けていたということが有名ですが、他にもGoogleやAmazonの創業者やスポーツ界では、平野美宇選手などメダリストもいます。
モンテッソーリは、20世紀初頭に生まれた教育法であるため、アンネの日記の著者であるアンネ・フランクも、この教育を受けていたと言われています。
そんな昔からある教育法が、今の日本で注目されているのはなぜか、モンテッソーリ教育の魅力をまとめてみました。
モンテッソーリ教育のはじまりとは?
イタリアの医師であり、教育家のマリア・モンテッソーリが考案した教育法です。
子どもは乳児期から全ての感覚を使い、周りの世界のあらゆる物事を吸収していきます。
特に、指先の感覚的な刺激を求めていることに気づき、指先を動かすおもちゃを与えることで感覚を刺激できると考えたのです。
そこから、「子どもには、自分を育てる力が備わっている」という考えから、子どもたちの「自己教育力」を育むための感覚教育法を確立したのです。
モンテッソーリ教育の考え方とは?
モンテッソーリ教育は、一方的に子どもに教え込むのではなく、子どもがやってみたいと思う環境を用意し、自発的活動を促すことを大切にしています。
そのため、周りの大人は、子どもたちを観察して、興味や発達段階を正しく理解する必要があります。
子どもたちは、自分で選んだ活動に、満足するまで繰り返し取り組むことで、能力を獲得していくのです。
好きなことをとことんやって、成功体験を毎日積み重ねることが、自己肯定感に繋がっていくのです。
一般的に教育は、課題を与えてトレーニング的に行うことが多いです。
しかし、モンテッソーリは、好きなように自由にやらせています。
大人は、子供たちの好きなことややりたいことを邪魔せず、信じることが大切だとしています。
モンテッソーリ教育って何をするの?
モンテッソーリ教育は、5つの教育分野に分けて考えています。
それらは、子供たちの発達段階を見て、適切な時期に、必要な感覚が育つように考えられているのです。
大人の行動を真似する「模倣期」と「運動の敏感期」に行います。
これにより、運動器官や運動機能を発達させ、自分の意志どおりに体をコントロールする力を身につけます。
五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)は、乳幼児期に最も発達と言われています。
感覚の敏感期を利用して、豊かな感覚体験から観察や識別といった知的活動の基礎を作ります。
話す、読む、書くという動作を「言語敏感期」に行います。
これにより、語彙が豊かになり、文法や文章を構成する力がついてきます。
0〜10までの数や数字、多いや少ないなどの量に関する抽象的な概念について「数の敏感期」に学びます。
繰り返し体験をしたり、体系化や可視化することで理解していきます。
「なぜだろう?」という知的好奇心を学びに繋げて、言語や算数以外の、幅広い能力をのばしていきます。
小さな疑問から、社会や理科、道徳や音楽、体育、美術など様々な分野に学びを広げていきます。
モンテッソーリ教育を受けると育つ力とは?
モンテッソーリ教育により、どんなことが子供たちに身につき、育っていくのか、簡単にまとめてみました。
子どもたちが自分で選び、学んでいくことで、身の回りのことを自分の力で対処する練習をします。
そのことが、自立心に繋がり、学ぶことへの欲求や、物事を追求する意欲にもなるのです。
他人にどのように接し、どのように行動するかを学ぶ中で、相手の気持ちを敏感に察するようになります。
そこから共感力を高めていき、友達や大人に対する言葉づかいや礼儀を学んでいきます。
学ぶ内容は、強制ではなく、自由な選択としています。
自分のやりたいことが学びに繋がっていくことで、幼いうちから学びへの欲求を育てていきます。
自分で選択できる環境で、やりとげられる教具を与えられ、自分に敬意を持って接する大人に囲まれることにより、自然と自信がついていくようになります。
社会的交流を通して、自己肯定感を高めるために、大人が敬意を持って接しています。
これにより、無意識のうちに、吸収する力によって、大人からの敬意を自分に取り込み、それが自己肯定感に繋がっていくのです。
子どもたち自身に、他の人からどう接してほしいかガイドラインをつくるようにしています。
ガイドラインに従わない場合は、「平和のテーブル」で、話し合って解決するようにします。
この過程を経て、問題を解決していく力を身につけ、学んでいきます。
モンテッソーリ教育では重要なモノとは?
モンテッソーリ教育では、おもちゃのことを教具と呼びます。
教具は、モンテッソーリ教育において、子どもたちが自己成長を促進し、自分の力で問題を解決するための能力を身につけるために、大きな役割となっています。
教具を通して、視覚や聴覚、触覚など五感を刺激し、「ものを考える方法」や「ものを観察する能力」を身につけることができるのです。
そのために、子どもの発達段階や教育分野、目的に応じて、様々な教具を準備しています。
モンテッソーリ教育で低年齢からできるおもちゃとは?
子供は、0~3歳の間に、心身ともに大きく成長するとされています。
そして、脳の発達は、3歳までに8割、4歳までに9割が完成すると言われています。
モンテッソーリ教育で、低年齢からできるおもちゃをまとめてみました。
ゆび人形絵本 「モンテッソーリ はじめのいっぽ ならんだ」
モンテッソーリ教育をできるだけ早く始めたいという方におすすめの0歳から始められる絵本です。
モンテッソーリの考え方は、「焦らず、見守る」です。
全然集中して絵本を見ていなくても大丈夫です。
子供たち自身が自分で興味を持ち、気づくということが大切なので、大人は、それまで見守る姿勢でいて下さい。
どんな感じの絵本か気になる人は、コチラの動画をチェックしてみて下さい。
ルーピング フリズル
ルーピング フリズルには、決まった遊び方はありません。
ビーズを動かすという単純な遊びから、色や形、数、視覚、触覚など数多くのことを学び、成長を促すことができます。
決まった遊び方はないので、 遊ぶ人の想像が、学びを広げていくのです。
ファンラーニング ひもとおし
動物ごとに穴の長さが違うため、紐を通す難易度が異なります。
紐に通す順番は、自由にしたり、パネルを裏返して、出てきた動物を順番に通していくなどして楽しむこともできます。
両手を使うひも通しは、指先を器用に動かす力を育みます。
手のひらで握る時期〜指先でつまむことが上手になる時期にあたる1〜2歳の時期に、おすすめです。
藤井聡太八冠はどんなおもちゃで遊んでいたの?
ここからは、藤井聡太八冠が、実際に幼少期に遊んでいたというおもちゃをまとめてみました。
折り紙
引用:MONOKO
藤井聡太八冠が、幼稚園に通っていた頃に、よく作っていたというのが、ハートバッグです。
ただハート型に折ったバッグではなく、細長い紙を交互に編んでいく「格子編み」で作ったハートバッグです。
モンテッソーリ教育では、定番と言われている格子編みで作るハートバッグです。
折り紙と言えば、正方形を思い浮かべがちですが、格子編みで作るハートバッグは、型紙で切り抜くところから始まります。
私の家では、この2冊の本を使って、おうちモンテッソーリ教育をしています。
楽しみながらできるので、子供にとっても勉強の時間というより、遊びの一環となっているので、とても良いです。
CUBORO(キュボロ)
藤井聡太八冠が幼少期に遊んでいたことで有名になったのが、CUBORO(キュボロ)です。
CUBOROは、溝や穴が開いたブロックを組み合わせて、ビー玉が通る道を作って遊びます。
ヨーロッパでは有名な知育玩具で、CUBOROはスイスで作られています。
CUBOROスタンダードセットは、5歳くらいからですが、3歳くらいから使えるCUBOROジュニアセットもあります。
作り方は無限で、CUBOROで遊んでいくうちに、空間認識力や三次元の考え方が自然と身についていきます。
CUBOROの難点は、結構な高額商品だということです。
CUBOROは、子供から大人まで年齢に合わせた遊び方ができ、一生の友と言われるくらいなので、長く遊べるおもちゃでもあります。
CUBOROを、10年使うとしたら、1年で5000円くらい、1ヶ月800円くらいの出費なので、長い目で見ると、良いお買い物なのかもしれません。
こればかりは、それぞれ価値観があるので、なんとも言えませんが…。
CUBOROスタンダードセットより、ジュニアセットの方が、少しだけ安価になっています。
まずは、ジュニアセットで試してみて、よければ買い足しでスタンダードセットや補充セットを買う人もいるようです。
それぞれ互換性はあるので、合わせて遊ぶことが可能となっています。
本当に子供が遊んでくれるのか、せっかく買ったのに、全く興味を持ってくれなかったとしたら、結構高額な買い物なので、ゾッとしますよね。
そんな時は、おもちゃのサブスクで試してみるのも良いかもしれません。
ただ、CUBOROを取り扱っているのが、2023年10月現在では、KIDS LABORATORY(キッズ・ラボラトリー)だけなのです。
KIDS LABORATORYは、往復送料込みで、月々税込3,520円〜となっています。
LINEで欲しいおもちゃのリクエストもできるので、CUBOROが使いたいのに、遊べないという状況にはなりません。
最低利用日数もないため、子供が遊ばなかった場合、何度でも取り替え可能です。
また、おもちゃコンシェルジュが、子供の発達時期や興味以外にも、住環境(マンションなどの騒音)に合わせて、おもちゃの種類を考えてくれます。
おもちゃ発送前には、LINEで届くおもちゃの内容が事前に来るので、発送前であれば、おもちゃの変更も可能です。
30日間返金保証もついているので、安心して始めることができます。
レンタルしたおもちゃについては、返却期限はないので、子供が気に入ったおもちゃは、飽きるまでレンタルし続けることも可能なのです。
色々と柔軟に対応してくれる会社なので、海外からの一時帰国の時だけや祖父母の家にいる長期休みの時だけなど、利用期間についても相談してみるのも良いと思います。
KIDS LABORATORYについて、興味のある方は、ぜひ問い合わせしてみて下さい。
藤井聡太八冠が学んだモンテッソーリ教育とは?のまとめ
- 自分で選んだ活動に、満足するまで繰り返し取り組むことで、能力を獲得していく。
- 好きなことをとことんやって、成功体験を毎日積み重ねることが、自己肯定感に繋がっていく。
- 大人は、子供に発達時期に適切な環境を与えて、見守ることが大切。
- 藤井聡太八冠が幼少期に遊んでいたのは、折り紙で格子編みのハートバッグを作ることとCUBORO。
モンテッソーリ教育について、簡単にまとめてみました。
現在、日本で注目されているモンテッソーリ教育というだけあって、書籍も多く出版されています。
気軽に始められる「おうちモンテ」という言葉も、よく聞くようになりました。
まずは、できることから子供の環境を整えてあげることが親も子も無理なく、始められるコツなのかもしれません。